楽しいことを思いつく時を待ちながら、自由なテーマでこのブログを続けていたのですが、大震災直後、諦めたくない素人たち数万人が日々アクセスする原発関連情報の発信・交換の場となり、すぐに行うべき緊急のものから遠い将来を見据えたものまで多くの企画提案?を全力稼動でしてきました(ご興味のある方は、#211(3月13日)の「ごあいさつ」から、コメント欄も含めご覧ください)。しかし、6月10日あたりで、更新を停止しました。とりあえず東日本壊滅を防ぐ大きな力にはなったと思います(関わっていた人たち以外は、信じないでしょうけど・・・)。
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#195 『黒いTシャツと青い人生相談』以後の過ごし方について、あるいは余生のようなもの
 JUGEMテーマ:人生論


『黒いTシャツと青い人生相談』は、今でもたまに読み返すのですが、その度に、余生を送っているような感覚にとらわれます。

まあ当然、それは日常生活の中でだんだんと忘れていく感覚なのですが、おそらくもう、あんなサイトは発想できないでしょうし、Chip以外の人間では成り立たないでしょうし、あんな相談が集まる感じもしないですし、あのレベルの翻訳文はもう書けないような気がしますし、あの時期のような生活は、もうやらないし、できないですね、たぶん。

最初の2年間は、ほとんど仕事をしないで『黒いTシャツと青い人生相談』というサイトをやっていたわけですが、先のことを何か考えていた記憶もないので、おそらく毎日、『黒いTシャツと青い人生相談』というサイトのことを考えて過ごしていたんだと思います。今考えると、その時の自分の気持ちが想像できません。

起業のために援助してもらったお金を生活費にして、起業のことは考えずに、ひたすら『黒いTシャツと青い人生相談』のサイト運営をしていることに疑問を抱かなかった自分の気持ちというか、成功も失敗も関係ない確信が、今からではなかなか想像できないわけです。

今は、仕事の波とか割と気にしていたりするんですね、普通に。仕事もきちんと次につながるように仕上げようとしますし、先のことをいろいろと想定する日々を送っているわけですが、全然、先を見ていない日々というのは、なんだったのか、よくわかりません。

そういえば、Chipが自分の末期がん診断を私に伝えるメールで、「こんな時に奇妙に思うかも知れないけど」という前置き付きで、そのときの人生相談の回答を書き上げることを何よりも気にしていることを書いていたのですが、今は確かにそのときよりもそれを奇妙に思う気持ちがわかります。


Tシャツを売っていたんですが、すごく売れるという期待はありませんでした。変なコンセプトのTシャツということで、いろんな人から連絡もらったりしましたけど。で、Tシャツが少し売れた時は、そのお金で検索連動広告出したり東京Tシャツ部にバナー広告出したりして、サイトを多くの人に見てもらおうという努力はしてました。

インターネットが一番面白い時期だったような気はします。『黒いTシャツと青い人生相談』にはSNSまで附属している時期がありました。「MyGrave」という名のSNS。他の仕事もしていたら、きっとそんな労力を使おうとは思わなかったですね。

2007年11月にChipが亡くなって、『黒いTシャツと青い人生相談』という3年間続いたサイトの進行は止まったわけですが、それから3年経ったんですね。

また、近い未来をも想像しないような日々が来ることがあるんでしょうか。

正直言って、それを熱望する気持ちはないのですが。




僕はちょうど、この本が出版された時期から、「近い未来をも想像しないような日々」に突入したんですね。

「静かで奇妙な情熱」が詰まっている理由が、ほんの少しだけわかったような気がしました。

静かで、何も起こっていないように見えて、瞬間瞬間が濃密だったからこそ、記憶にはないし想像できないんでしょう。

うらやましいです。
なぜなら、それは「刷り込まれた」ということではないかなと思うんです。


「誰かが小便をチビッっても、俺のパンツが濡れるわけじゃない」
リスクテイクの「ある一面」を、「黒T青人」風に言い換えてみました。
She's Beyond Good And Evil | 2010/12/28 20:12
いつもありがとうございます。ほんとに。
outsidervoice | 2010/12/28 22:29
このブログ、似てるな〜と思いながら読んでいます。

http://www.tachibana-akira.com/


そしてうまく説明できないんですが、このエントリー。

田原俊彦のブラックスワン
http://www.tachibana-akira.com/2010/11/1123
She's Beyond Good And Evil | 2011/01/06 11:06
橘玲は、本読んでいつもなんかガッカリするんですが、よく手に取るということはずっと気になっているんだと思います。

『生きかた上手』のマーケティングをやっている時期に彼は売れ始めて、書店の棚で隣り合っていた時期もあったような・・・。それで印象が強いのかも知れません。

ということ書いていて思いましたが、自分にとってブラックスワンは『生きかた上手』ミリオンセラーの方かも知れません。ノウハウのようなもの、自分でさえも継承していません。そんなもの実は無いという理由で。何が起こったかの説明は出来ますが、再度起こる可能性の無いことばかり。

『黒いTシャツと青い人生相談』の方は、それほど多くの人たちを巻き込んだわけではないですし。でも、何年か後にでも、ブラックスワンにならないかなあというようなことは思っていますね、正直なところ。
outsidervoice | 2011/01/07 01:24
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